皆さんこんにちは。
日差しが厳しくなるこの季節、すでにバテ気味の管理栄養士のKです。

2025年6月より、職場における熱中症対策に関する「労働安全衛生規則」が改正され、高温多湿な環境下で働く従業員に対する熱中症対策の体制整備が事業者に義務化されました。

熱中症は命に関わる重大な健康リスクであり、軽度でも「めまい・倦怠感・集中力の低下」などの症状により労働効率の低下につながります。気温の上昇が年々深刻さを増す中、正しい熱中症対策は働く人の健康を守るために欠かせません。

今回は管理栄養士の視点から水分補給の基本をわかりやすく解説します◎

まずはからだの仕組みを知ろう!


私たちのからだの中の水分は「体液」と呼ばれており、主に水分と電解質(塩分やカリウムなど)が一定のバランスで含まれています。

体液は体温調節・栄養素や酸素の運搬・老廃物の排出などといった、私たちのからだの機能を保つ大切な役割を担っています。しかし、発汗などでこの電解質バランスが乱れると、細胞が正常に働けなくなり、脱水や倦怠感、熱中症といった体調不良の原因になります。

そのため、こまめな水分補給に加えて、塩分(ナトリウム)も適切に摂取することが大切です。

水分だけを補給したらどうなる?


汗をかくと、水分とともにナトリウムなどの電解質も失われます。
この状態で水分だけを多く補給すると、体液中の電解質濃度が下がってしまい(=体液が薄くなる)、からだは浸透圧のバランスを取ろうとしてかえって水分の吸収がうまくいかなくなることがあります。

さらに、ナトリウム濃度が低いままだと体内の水分を保持できず、せっかく飲んだ水分が尿として早く排出されてしまうことも。

つまり、水分だけでは体液の質=電解質バランスが回復せず、脱水の改善につながりにくいのです。

だから「水分+塩分」の補給が大切!


汗をかいた後の正しい水分補給には、水分+塩分も一緒に補うことがカギです。

厚生労働省も「熱中症予防」の観点から、100mlあたりナトリウム40〜80mg(食塩相当量0.1〜0.2g)の飲料を推奨しています。

汗をかいた際のドリンク選びは、ナトリウム量を確認して購入することをおすすめします。

また、水分補給はドリンクだけでなく、塩分の入ったスープや味噌汁などの食事から摂ることも有効です。

水分とともにナトリウムを適切に補うことで、熱中症や脱水の予防につながります。食事と合わせて“吸収される水分補給”を意識しましょう◎


▼参考
https://www.os-1.jp/dehydration_heatstroke/dehydration_heatstroke01/
https://neccyusho.mhlw.go.jp/download/assets/pdf/guide_pdf_all.pdf